夏前より長引いていた風邪が気管支炎になってしまいそれが予想外に悪化しハイキングもトレランも3ヶ月間ほど自粛していたのだけれど、友達の楽しそうな山行の様子を見ていたらいてもたってもいられなくなってしまった。
ようやく調子もよくなってきたので翌週のハセツネに出られるかどうかの自分自身の体調のテストをする意味もあった。
数日前からやっと咳が出なくなり調子が良くなった気がしたので急遽計画を立てようと決める。
どうせだから紅葉の高山を走りつつもテン泊したいという良い所取りの考えが漠然と浮かんできた。
そうなるとイメージが止まらない。
そうなるとイメージが止まらない。
出発前日に自宅から北アじゃ遠いかな、奥多摩は紅葉はまだかな?、南アはどうかな?とあわてて色々調べると先週の時点で北岳で紅葉が始まってると情報を掴む。
それなら近々ピークになるんじゃないかと予想を立てて、自分の体力に合いそうなレベルのコースを探してみた。
使える時間は金曜夜~日曜終日まで。
事前の山行計画は
DAY1
芦安駐車場(金曜夜から車中泊、朝まで夜叉神へは通行禁止だった)~広河原(バスで940円、入山届け)~白根御池小屋分岐~大樺沢二俣~8本歯のコル~北岳~北岳山荘(荷物デポ、テント設営900円)~間ノ岳~農取小屋~西農取岳~農取岳(折り返し地点)~西農取岳~農取小屋~間ノ岳~北岳山荘(テン泊)
DAY2
北岳山荘~間ノ岳~三峰岳~熊の平小屋~新蛇抜山~北荒川岳~塩見岳(折り返し地点)~北荒川岳~新蛇抜山~熊の平小屋~三峰岳~間ノ岳~北岳山荘(撤収&下山)~8本歯のコル~大樺沢二俣~白根御池小屋分岐~広河原(タクシーorバス)~芦安駐車場
要約すると初日は広河原から北岳、北岳山荘にテントを設営したら間ノ岳、農取岳のピストン、2日目は北岳山荘から塩見岳のピストンをして下山するつもり。
要約すると初日は広河原から北岳、北岳山荘にテントを設営したら間ノ岳、農取岳のピストン、2日目は北岳山荘から塩見岳のピストンをして下山するつもり。
予定は立てつつも事前に2日目の夕方からは台風の影響を受けるでしょうと山小屋の方に電話で問い合わせていたので何とか早めに下山はしなければならないと思っていた。
重いテン泊装備だと荷物を途中でデポするピストンとしても少々厳しい距離。
そこで荷物をオーバーナイトでも日帰りウエイトのファストパッキングに。
必要か不要な物かを一つ一つ吟味する。
そこで荷物をオーバーナイトでも日帰りウエイトのファストパッキングに。
必要か不要な物かを一つ一つ吟味する。
通常は3泊程度のコースを1泊で行く予定を立ててみる。
荷物は最低限に、でも病み上がりなので防寒は怠りなくがテーマ。
天候は前半は良くても月曜日に今年最大の台風が直撃する予報の為、後半は崩れる可能性大という事で風に強く暖かいBivyとした。
レイヤリング
ベースレイヤー finetrack /フラッドラッシュスキンメッシュノースリーブ
セカンドレイヤー Patagonia/キャプリーン1
ショーツ Patagonia/ボーダレスショーツ
シューズ ALTRA/ローンピーク1.5
ソックス DRYMAX/マックスプロテクション・トレイルラン
ベースレイヤー finetrack /フラッドラッシュスキンメッシュノースリーブ
セカンドレイヤー Patagonia/キャプリーン1
ショーツ Patagonia/ボーダレスショーツ
シューズ ALTRA/ローンピーク1.5
ソックス DRYMAX/マックスプロテクション・トレイルラン
パッキングリスト
バックパック MONTANE/ウルトラツアー22L(540g)
レインジャケット OMM/イーサージャケットS(220g)
ダウン Patagonia/ ウルトラライト ダウンシャツ(167g)
ダウン Patagonia/ ウルトラライト ダウンシャツ(167g)
ミッドレイヤー/ ARC'TERYX フェイズARジップネック(165g)
レインパンツ mont-bell/バーサライトパンツ(93g)
ダウンパンツ NANGA /ナンガ ポータブルダウンパンツ(240g)
レインスカート MYOG/キューベンファイバー自作(17g)
キャップ CAPO/ウルトラライトポケットキャップ(23g)
ソックス予備 SealSkinz /シンミッドレングスソックス(67g)
サングラス OAKLEY/フロッグスキン(23g)
ヘッドライトPETZL/イーライト(28g)
スリーピングバッグ NANGA /ナノバック300センタージッパーSPDX(860FP) (630g)
mont-bell/U.L.コンフォートシステム ピロー (90g)
スリーピングマット KLYMIT/イナーティアXライト(175g、ポンプ抜き)
BALLISTICS/クローズドセルマット半身(83g)
ビビィ RAB/スーパーライトビビィ(460g)
タープ MYOG/キューベンファイバー自作(30g)
ペグ Vargo/チタニウムテントステークスペグウルトラライト(8.5g×6=51g)
クッカー&ストーブ EVERNEW/チタンカップ400FDクッキングシステム(アルコール&コケネン込み(130g)
その他 ファーストエイドキット(110g)
グランドシート/タイベック(50g)
浄水器 Sawyer/ ミニウォーターフィルター(40g)
コンパス SUUNTO/コメット(13g)
|
Total 3445g
食料はドライフード、リフィルのカップラーメン、ジェル等2日分で合計約3760g、水1Lと合わせ4760gとなった。
普段のハイキングではアルコールも担ぐのですが今回は小屋で調達という事で。
テン場は2900mの北岳山荘です。
最近の天気からおおよそ0℃前後と予想、ビビィは狭い分、体熱や呼吸の熱が中の空気層に残りやすいのでシェルターやシングルウォールのテントより断然暖かい。
最近の天気からおおよそ0℃前後と予想、ビビィは狭い分、体熱や呼吸の熱が中の空気層に残りやすいのでシェルターやシングルウォールのテントより断然暖かい。
シュラフはNANGA /ナノバック300センタージッパーSPDX(860FP) (630g)です。
快適、限界-5~-10℃との謳い文句でしたが個人的には着込んでも-5℃が限度です。
自分は10~0℃付近を目安に使っています。
上下ダウンも持ったし問題無しと。
快適、限界-5~-10℃との謳い文句でしたが個人的には着込んでも-5℃が限度です。
自分は10~0℃付近を目安に使っています。
上下ダウンも持ったし問題無しと。
広河原
6時10分到着。
入山届けとトイレと朝食とストレッチをすまし7時頃出発。
入山届けとトイレと朝食とストレッチをすまし7時頃出発。
スタート地点の橋。
奥に北岳が見える。
こんな所をラン出来るなんて最高。
予想はしてたけどほとんど人がいない。
予想はしてたけどほとんど人がいない。
大樺沢という沢の横を登っていくルートを選んだ。
浄水器を持ってるので水が無くなるリスクを減らせるから。
ダケカンバの黄葉ヤバい・・・
走れるポイント。
雪渓が少しだけありました。
雪解け水をいただく。
最近はコンパクトさ故にSawyerばかり使っています。
最近はコンパクトさ故にSawyerばかり使っています。
紅葉&北岳バットレス。
ナナカマドもまさしくピークでした。
作られたばかりのハシゴはヒノキの良い香り。
鳳凰三山。
小さく尖っているのがオベリスク。
小さく尖っているのがオベリスク。
テン泊予定の北岳山荘が見える。
でも先に北岳のピークを目指します。
でも先に北岳のピークを目指します。
稜線に出てからは強風でTシャツではいられなくなる。
広河原から2時間半で北岳山頂。
CTの半分ですが終始この位のペースで行かないと間に合わない計画。
ここで早めの昼食を。
sanpos funlight gearのPUNK IPAのストーブとコジーを譲っていただいたので早速使ってみた。
定番の形だけど火力が強く燃費も良い。
何より好きなビールのデザイン。
定番の形だけど火力が強く燃費も良い。
何より好きなビールのデザイン。
今回の山で数回使い汚れてしまいましたが愛着が沸いて益々好きになりました。
富士山もクッキリ。
これからの天空3000mの稜線ランにワクワク。
北岳山荘を目指します。
挨拶をすませテン場代を支払い今日明日の天候を教えてもらう。
ちなみにauは2日間終始圏外で携帯でチェックできず・・・
ちなみにauは2日間終始圏外で携帯でチェックできず・・・
小屋で買ったパンを頬張りながら設営。
まだ誰もテン場にいないので地面が平らな場所を確保。
天気予報だと夜から強風になるそうなので一番風に強いであろう地を這う装備で。
就寝時、バックパックとシューズはタープ下に。
小雨だけならそのままで大丈夫だけど風を伴う場合はビビィ内部の頭とファスナーの間にしまう。
シューズはビビィと地面の間、バックパックの下あたりに(今回やったら調子よかった)
まだ誰もテン場にいないので地面が平らな場所を確保。
天気予報だと夜から強風になるそうなので一番風に強いであろう地を這う装備で。
就寝時、バックパックとシューズはタープ下に。
小雨だけならそのままで大丈夫だけど風を伴う場合はビビィ内部の頭とファスナーの間にしまう。
シューズはビビィと地面の間、バックパックの下あたりに(今回やったら調子よかった)
崖の向こう側は見渡す限りの雲海です。
さて小休止の後、再び出発。
寝具がなくなって1kg強軽くなったのでここからペースアップ。
寝具がなくなって1kg強軽くなったのでここからペースアップ。
もう一つの100名山、間ノ岳。
ガレてて飛ばせないけど走れます。
農鳥小屋への稜線。
農鳥小屋の名物オヤジを拝見したかったのですが(ググれば出てくる)安全な時間帯にテン場に戻りたいのでそのままスルー。
ここでiphoneバッテリー終了&カメラは電池が残り少ない、低温、強風でドロップダウン。
温めながら機嫌を取る。
温めながら機嫌を取る。
西農鳥岳。
ここが一番高度感あったような。
ここの時点で午後1時すぎだったので引き返そうか農取岳まで行こうか悩むがすぐ近くだったので行く事に。
ここが一番高度感あったような。
ここの時点で午後1時すぎだったので引き返そうか農取岳まで行こうか悩むがすぐ近くだったので行く事に。
20分くらいで農鳥岳に到着。
これで白峰三山コンプリート!(写真取り忘れ・・・)
来た道を引き返します。
平地は気持ちよく走れますが全体的にアップダウンが激しい。
走れる箇所は全体の20パーセント以下だと思います。
走れる箇所は全体の20パーセント以下だと思います。
それでも景色は最高。
北岳山荘に戻って来た時の安堵感たるや。
少し空の色が・・・
徐々に曇ってきたようです。
写真には写っていませんが10張りくらいにテントが増えていました。
徐々に曇ってきたようです。
写真には写っていませんが10張りくらいにテントが増えていました。
16時くらいの西の空。
まだ太陽はかなり高い位置なのに夕焼けが始まってる不思議。
まだ太陽はかなり高い位置なのに夕焼けが始まってる不思議。
やっとお酒が飲めますー!!
北岳を眺めながらカンパーイ!!
美味すぎて震えました。
北岳を眺めながらカンパーイ!!
美味すぎて震えました。
ビビィの前はこんな絶景が広がる。
1時間ほどお酒を飲んでいると空が真っ赤に・・・
沢山の人が集まってきました。
小屋の従業員の方々もカメラ片手に。
今まで見てきた中で一番の夕日でした・・・
小屋の従業員の方々もカメラ片手に。
今まで見てきた中で一番の夕日でした・・・
日が落ちた後は赤から紫に変わるグラデーション。
バッテリーを温めて最後の数枚、カメラに頑張ってもらいました。
バッテリーを温めて最後の数枚、カメラに頑張ってもらいました。
隣のおばさんが涙を流して眺めてた。
言葉にならない程の夕日。
言葉にならない程の夕日。
朝から8時間程走ったので心地よい疲れで19時頃就寝。
でも夜中にいきなり大雨が。
ビビィの入口のジッパーを最小限に閉め再び寝ようとしますが今度は突風。
ビビィの良い所はとにかく風に強いところ。
自作のキューベンタープも最小限の大きさ故にかなり強かったです。
4時頃トイレに行こうと外に出ると倒壊したり撤収している方々の姿が。
5時には自分と1張り以外すべて小屋に避難されていました。
5時には自分と1張り以外すべて小屋に避難されていました。
予報より早くに台風の影響を受けているのかなと感じ長居は無用と判断、5時半に撤収、6時の薄明るくなってきた時間に周りの方々と同時に下山開始。
近い時刻に出発する事でお互い何かあった時に助け合う事が出来ます。
8本歯のコルまでは暴風と視界不良で丁寧に足を運ぶ。
稜線は暴風でしたが沢に降りてくれば風も弱くなっていました。
滑る岩と木に気をつけていれば問題無し。
滑る岩と木に気をつけていれば問題無し。
北岳山荘から2時間15分ほどで広河原到着。
コーラを購入しホッと一息。
バスは出発してしまったばかりだったのでタクシーを利用しました。
コーラを購入しホッと一息。
バスは出発してしまったばかりだったのでタクシーを利用しました。
帰りの道中は下界も台風の影響で大雨と強風。
塩見岳は諦め当初の2日目の予定とはかけ離れてしまいましたが紅葉や景色や稜線ランに夕焼けと十分に楽しめ大満足の白峰三山でした。
END
4 件のコメント:
Looks like a great trip :-)
Hi.Matt Holland.
MLD trailstar is now want If I look at your blog.
Very nice photo It is a lot.
Thanks!
はじめまして、fuu soraさん。
Run+Trailでも買って見ました~!
ブログの方が写真たくさん!めっちゃ、きれい~~~っす!
ヤマさん
はじめまして。
読んでいただきましてありがとうございます!
また近々楽しい事をRUN+TRAIL誌で出来そうな予感です。
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